信用調査から採用を見送るまでに至った人の思い出

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以前働いていた企業は、それ以前の経歴についての素行調査が非常に綿密でした。卒業した学校や以前の勤務先への聞き込みや確認はきっちりと細かく行っていました。

 

中途採用の候補者として、非常に優秀な人が来た時のことです。有名大学を卒業して大手の銀行に勤務の人で、お話ししたところ人柄もよく、仕事の内容もぴったりで、こちらは今すぐにでもという感じでした。当時の会社では、ほぼ決まった時点で、本格的な素行調査を開始していました。

 

その人で絶対に問題ないと思っており、経歴に何の詐称もありませんでしたが、ただ唯一、消費者金融の使用歴があったことがわかりました。なぜそのようなことがわかるのかは、私には謎です。滞納もなくちゃんと返していたのですが、当時の役員が、大手銀行に勤務の人が消費者金融の利用歴があるのは、絶対におかしいと難色を示しました。上司や私たちスタッフは、のどから手が出るほど欲しい人材だったので、いろいろ話し合った結果、素行調査を行うことになりました。それは会社が契約している素行調査を行う会社では実施していなかったのですが、なんとかツテのある私立探偵を手配してもらい、候補者を尾行しました。すると、その人は履歴書に記載したのとは全く違う場所に住んでいまして、面接で聞いたのとは違う家族構成(子供の性別、人数等)と暮らしていました。ただ、勤務先や勤務状況が違うということはありませんでした。

 

書類上は履歴書と異なるわけではないのですが、狐につままれたような気分でした。何となく人として信用ができないと役員が言いはり、その人の採用は見送りました。今思うと、おそらくは結婚していたけど別居し、別宅をもたれていたのかなと思います。お金もその準備等で必要だったのかもしれません。